・ボリビアからペルーへ陸路で入国したいけど、バスはあるの?
・ウユニ塩湖とは違うボリビアの絶景を見たいな…
・チチカカ湖を見たいけど、どのバスで行けばいい?
という悩みに、この記事はとても役立ちますよ!
『ボリビアのラパスからコパカバーナへバスでの行き方』のポイントは以下の「7つ」です。
- バス会社:「Manco Kapac」
- 値段:30Bs/1人(約630円)
- 時間:12:30PM~17:00PM(4時間半)
- 出発:Terminal De Buses La Paz
- 到着:Bus Terminal COPACABANA
- 座席:2+2、リクライニング、トイレなし
- 船ごと湖を渡る場面あり(通常は一度降車して船に乗り換え)
では、ボリビアの事実上の首都 La Paz(ラパス)からペルー国境の街Copacabana(コパカバーナ)まで、バスで行く方法を解説していきます。
- ボリビアの通貨は「Bs(ボリビアーノス)」です。
- 以下の料金は2022年9月時点でのレート(1Bs=21円)で書いています。
ラパス バスターミナルへの行き方
ラパス市内にはいくつかバスターミナルがあり、主要の大きな長距離バスターミナルは「Terminal De Buses Lapaz」です。
ラパス市内から徒歩
バスターミナルは市内の北東側にあり、通称魔女通りや中心のメルカド/Mercado Lanza(市場)から約1kmほどの距離なので、徒歩でもアクセス可能です。
Teleférico(テレフェリコ)
ラパス市内とEl Alto(エル・アルト)市内を「Teleférico(テレフェリコ)」と呼ばれるロープウェイが10路線走っていました。
料金は1回3Bs/1人で利用でき、乗り換える場合は1路線ごとに追加で3Bs支払います。
それぞれの路線は色名で分けられ、バスターミナルへは「レッドライン」か「オレンジライン」に乗って最寄りの駅まで行くことができます。
テレフェリコを利用することで、空港のあるエル・アルトや、市内のミラフローレス、日本大使館方面などからもアクセスしやすくなります。
写真はパープルラインの駅。
駅もロープウェイ自体もライン名の色になっているので分かりやすいです。
ラパスの市バス
市内はMicro(ミクロ)と呼ばれる市バス(ワゴン車やマイクロバス)が走っています。
一回の料金が安くて(1回 2Bs/1人)費用を抑えられますが、行き先が分かりにくく初見ですぐに目的地へ向かうのは少し難しいかも知れません。
優しい人も多いので、”Tu vas a terminal de bus?”(トゥ バス テルミナル デ ブス?) と運転手の方に尋ねれば、そのミクロがバスターミナルに行くかどうか教えてくれます。
ラパスのタクシー/Uber
ラパス市内の「Plaza Israel」からバスターミナル(約3kmの距離)まで大人2人でタクシーを利用して、20Bs(約420円)でした。
他にも数台のドライバーに値段を確認しましたが、同じく20Bsと言われました。町中を沢山のタクシーが走っているので、見つけるのには困らないと思います。
ボリビアは様々なタクシー(ナンバープレートが無い、かなりボロボロなど)が走っています。利用する際は、なるべく車体に登録番号が明記されている車に乗車しましょう。
私たちは防犯のために、車の全体とナンバープレート、タクシー登録番号の写真を撮ってから乗車していました。
本当はUberを利用したかったのですが、走っている台数が少なく何回も断られてマッチングできませんでした。
ボリビアのタクシーの値段は事前交渉制です。乗車前に必ず値段交渉しましょう。値段を聞かずに乗車すると、目的地到着時に高額な料金を請求される可能性があります。
2人以上で利用する場合は、値段が1人あたりなのか合計なのかも必須の確認ポイントですね。
ラパス バスターミナル
ラパスの長距離バスターミナルは2階建て。
全体的に綺麗で、トイレや売店、ご飯屋さん、ツーリストインフォメーションなどがあります。一応、無料のWi-Fiもありました。
ラパス / チケット売り場
ボリビア国内の様々な都市(オルロ経由のウユニ行きなど)へ行くバスや、ペルー行きのバスまで沢山のチケットカウンターが並んでいました。
各社が行き先の名前を大声で叫んだり、大きく行き先が書いてあるので分かりやすいと思います。
同じ行き先でも会社ごとに値段が少し違います。何社か尋ねてみるといいでしょう。
ボリビアあるあるですが、初めは値段の高い良い座席を勧めてきます。費用を抑えたい場合は、もっと安い座席はないか尋ねると教えてくれる場合が多くありました。
長距離バスで車内にトイレがある場合、なるべくトイレから離れた座席を指定しましょう。
理由はシンプルに臭いからです。
バスのトイレが詰まって流れないことが多く、車内に臭いが漏れてくることが多々ありました。
少しでも快適に乗るために、慎重な座席選びをおすすめします。
ラパス / 売店
ターミナルの1階と2階に売店があります。ちょっとしたお菓子やナッツ、飲み物などが売っていました。
ラパス / 食堂
2階にちょっとした食事を摂れる場所があります。値段については実際に食べていないので分かりません。
ターミナルの裏手や外にも食堂と軽食の屋台があり、私たちは外の屋台でサルテーニャとトゥクマナスを買って朝食を食べました。
エレベーターがあるので、荷物が多くてもアクセスしやすいです。
ラパス / トイレ
トイレはバスターミナルの2階エレベーター近くにあります。使用料の一回1Bs(約21円)を支払うと、一回分のトイレットペーパーをもらえます。
トイレットペーパーは、スペイン語で ”Papel higiénico” (パーペル イヒエニコ)と言います。
トイレットペーパーと言っても通じないことがあるので、覚えておくと便利です。
ラパス / 使用料
バスターミナルの使用料が 2.5Bs/1人(約53円)かかりました。
バスに乗り込んだ後に係員が車内で徴収し、支払うと領収書を渡してくれます。
ボリビアの長距離バスを使用する際、ほとんどの都市でターミナル使用料がかかる(2Bs〜2.5Bs/42円〜53円ほど)。
バスターミナルによって、値段や支払う場所が異なる(ターミナル出口やバス車内、ターミナル内の支払い所)
バス乗車前に確認しておきましょう!
ラパスからコパカバーナ行きのバス
バス車内の様子
バスチケットは、「Manco Kapac」という会社で買いました。他にも2社、コパカバーナ行きの出発時間が異なるバスチケットを取り扱っていました。
- 値段:30Bs/1人(約630円)
- 時間:12:30PM~17:00PM(4時間半)
- 充電なし
- Wi-Fiなし
- 車内トイレなし
- 預け入れ無料
- 座席頭上に荷物入れあり(28〜32Lバックパックが入りました)
バスのルートと道中の様子
アンデス山脈の絶景
ラパス市内を出発してエル・アルトの街を越えた後は、アンデス山脈の絶景が広がります。
基本的に舗装路で、標高約3,600m〜4,200mの山道を走ります。
短期滞在の場合は高山病に注意しましょう。
木船でチチカカ湖を渡る
途中、ティキーナ(Tiquina)でバスごと船でチチカカ湖を渡ります。
本来は一度バスから降りて、乗客は別の船に乗り換える(別途船の料金2Bsが必要)ようです。
私たちはバスから降りることを知らず、他の乗客の方も何人か乗車したままだったので、迷っている間にバスごと渡し船に乗ってしまいました…
転覆事故も時々起きているので、別の船に乗り換えることをおすすめします。
木製のフェリーにバスごと乗りました。ギシギシ鳴りながら揺れるバス。
年季の入った見た目と、船の大きさに対してエンジンがやけに小さいことなど、無事に対岸へ辿り着けるのか少し心配になりました…
山道を越えると、急勾配を下るバスの車窓からチチカカ湖が一面に広がります。
あまりの美しさに心を奪われました。
パスポートチェック
コパカバーナの街に入る手前で検問があり、警察官によるパスポートチェックがありました。
特に尋ねられることはありませんでしたが、すぐに提示できるようにしましょう。
コパカバーナ バスターミナル
コパカバーナのバスターミナルは「BUS TERMINAL COPACABANA」です。
小さな街なので、基本的に徒歩で移動できました。
バスターミナルは街の中心部にありますが、街の公園(Plaza Sucre)周辺の道路ばたにバスが停車するだけなのでターミナルの建物やWi-Fiなどはありません。
▼コパカバーナの街やご飯、安宿、ペルー入国の様子などは以下の記事に前編・後編でまとめました。
→ボリビアのコパカバーナってどんな街?チチカカ湖は絶景って本当?
コパカバーナ / チケット売り場
バスターミナルの付近には、いくつかツアー会社兼バスチケットオフィスがありました。
会社によって同じ区間でも時間帯や値段が変わるので、何箇所か尋ねてみるといいでしょう。
コパカバーナ / ATM
バスターミナルの付近には3箇所、銀行併設のATMがあります。
私たちは実際にMasterカードで500Bs引き出しました。
ATM手数料無料のBNB銀行がコパカバーナになく、Masterカード利用者は手数料が高額になるのでラパスで現金を引き出しておくことをおすすめします。
- Bancofie:VISAカード、Masterカード共に使用可能。ATM 手数料 87.21Bsがかかる。
- Banco Unión:VISAカードのみ。Masterカードでの引き出しは不可。
- Banco Prodem S.A.:外国人は使用不可。
コパカバーナ / 両替所(カンビオ)
ターミナル付近に外貨両替(Cambio/カンビオ)のお店がいくつかあります。
通貨はUSドル、ペルーソル、ユーロ、ブラジルレアル、チリペソ、などと書いてありました。
レートに関しては、実際に両替していないので分かりません。
コパカバーナ / 屋台と売店
バスターミナルの付近には屋台や食堂、商店などがあります。
観光客向けのお店から地元の方が多く利用するボリビア料理のローカルなお店までありました。
コパカバーナ / トイレ
バスターミナルがある、Plaza Sucre周辺に公共トイレがあります。
料金は一回1Bs(約21円)でした。
【まとめ】バスでラパスからコパカバーナまでの絶景を楽しもう!
『ボリビアのラパスからコパカバーナへバスでの行き方』のポイントは以下の「7つ」です。
- バス会社:「Manco Kapac」
- 値段:30Bs/1人(約630円)
- 時間:12:30PM~17:00PM(4時間半)
- 出発:Terminal De Buses La Paz
- 到着:Bus Terminal COPACABANA
- 座席:2+2、リクライニング、トイレなし
- 船ごと湖を渡る場面あり(通常は一度降車して船に乗り換え)
後半は峠道を走るため、酔いやすい方は酔い止め薬を持参してもいいかもしれません。
バスごと木製の渡し船に乗る場面など、日本にはない楽しさを感じる素敵なバス旅になることでしょう。
この記事が、旅人の皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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